チョルーラのセントロ
結論を先に言うと、チョルーラ予想以上に良かった〜。さて、本題へ。
マリオ宅をAM10:00前に出発して、プエブラ郊外のチョルーラへ出掛けた。
プエブラからチョルーラまで車で片道約1時間。
こじんまりした街、それがチョルーラの第一印象だった。
車をおりて、まずセントロにあるオープンテラスで朝食にした。
テーブルにつくと、レストランの隣で人の列ができていた。
配給に並ぶかのような様子だ。
チョルーラのセントロにはユースホステルや小さなホテルもあり、
観光地だが、プエブラと比べるとめちゃ小さく静かなところだ。
セントロから約10分、店が並ぶ道を歩くと遺跡近くにつく。
ちょうどY字になっており、左に行くと遺跡の地下トンネルへ、右に行くと遺跡の上にたつ教会へ行ける。
ちなみに、右に行けば土産物屋が軒を並べていた。
値段は交渉で下げてもらえるが、下げたとしてもつりを間違えられたりしたので油断禁物。
カラフルな彩のトカゲの置物、ハンドメイドの布などは他より格安で買えた。
チョルーラ遺跡・地下トンネル
まずは地下トンネルの入り口へ。
約10分道を歩くと、入場券売り場があった。
そこで入場券(N$30)と英語ガイドを頼み、ぽかと開いている穴の中へ出発。
トンネルの中はひんやりしており、大人2人並べばいっぱいの道幅だった。
明かりがところどころあるが、洞窟のなかは薄暗い。
しかも天井が低い。身長190cm近いマリオは窮屈そうに進んでいた。
トンネル内は迷路になっており、至る所に迷子にならないような工夫が残されている。
例えば、何気ない壁の色の違いも、実は現在地を知る手がかりになるのだという。
トンネル内は階段もあり3Dなので、迷い込めば文字通り迷宮入りになる。
ガイドは「それがスペインの侵略からも耐え抜いた理由だ」といった。
約2,30分トンネルを歩いて、光の差し込む出口に到着した。
そこは、原っぱでそこにも遺跡が吹きさらしの状態であった。
チョルーラ遺跡・原っぱの遺跡
ちょうど、メキシコ・シティのテンプル・マヨールみたいな遺跡だった。
ガイドは雷神・ケツァクアトルの話や、生贄の儀式が行われた云々と教えてくれた。
しかしそれよりも目を引かれたのは、山の上に立つソフトなオレンジ色した教会だった。
木々の緑色の上に、ちょこんと御伽噺のように立てられているのがめちゃきれい〜。
まさに天空の城・ラピュタ in チョルーラ。
右手に教会を眺めながら原っぱをすぎると、ちょうど最初のY字路の反対がわ近くに到着した。
そこでガイドは終了して、行われていた伝統ダンスをしばし鑑賞。
空中雑技!伝統ダンス
偶然目にしたのが、ボラドーレス。 英語に意訳してくれたマリオが「Dance」と言っていたが、まるでダンスにみえない伝統ダンスだった。。
5メートル以上はあろうポールのてっぺんから、4,5人のダンサーが、命綱一本でポールの周りを振り子のようにぐるぐるまわりながら地面までまわり続けるというもの。
まさにスカイローリングダンス!って、むしろ中国雑技団ならぬチョルーラ雑技団。
ちなみにこのダンス、元々は乾季に豊作を祈願するベラクレス地方の宗教儀式という。
マリオもこの時初めて見たらしい。
チョルーラ遺跡・お山の上の教会
伝統ダンスが見える場所の近くに、原っぱから見上げた山の上の教会に登っていける道がある。
なかなか急な坂で10分ほど掛けて教会下の階段に到着した。
観光客もちらほらいた。
ここは周囲で一番高いところなので、見晴らしがとてもいいところだ。
マリオがプエブラの方向を指差したり、遠くに見える火山を教えてくれた。
ここはなんといっても、肌色とオレンジを混ぜたようなソフトな色という教会自体がきれい。
敷地内にはジュースやらを買える売店もあった。
しばらくしてから下に戻り土産物を買い、チョルーラを出発した。
寿司屋の名前は"しるし"
お腹が空いたPM2:00頃、遅めのランチをとるためプエブラに向かう途中で車をとめた。
行った先は、ちょいとおしゃれな寿司レストラン。
その名も「SHIRUSHI」。
洒落か?マジか?と妙な期待を抱きつつ店内へ入ると、割といい感じの店だ。
吹き抜けの天井、寿司やらしからぬおしゃれな黒のテーブル、まるでインテリアのショールム。
白のシャツと黒のパンツでオールバックの気合の入ったウエィターがすぐにメニューを持ってきた。
海老天ロールスシとか、日本じゃ普通ありえないような変わりダネが普通に載っている。チキンロールフライって寿司じゃねーだろ!っと。
適当に注文して、待つことに。
この店、店内だけでなくテラスもあり新感覚寿司屋といった感じだ。
しかもカウンターでは鉢巻を巻いた板さん(メキシコ人)が鋭い目で、不思議な寿司を握っている。
あえて、あえて特筆するならば、「板さん、その鉢巻上下さかさまですぜ!」。
しかも、何で「特攻」とか「神風」なんじゃー!
余談だが、日本食は欧米ではすっかりおなじみになり、現地にカスタマイズされた奇妙な日本料理がけっこうたくさんのレストランで食べれる。
カナダの場合、ワーキングホリデーで毎年やって来る約5000人の若者のなかで、ジャパレスで働く人も多い。
そうした背景を踏まえ、最近は店舗デザインから接客スタッフまで文字通りオールジャパン風にするレストランが増えているニュースを見たことがある。
そちぷが東京で働いていたころ、隠れ家レストランなるものとか、味より雰囲気がウリみたいな店を多く目にしたが、それに似たことが行われているようだ。
でも個人的には、味をカスタマイズしても雰囲気は日本のままではなく、味も雰囲気も外国人のみる日本を楽しみたい。
だから、メキシコ人板さんの特攻鉢巻みたいな新鮮な面白さはめちゃくちゃ好感が持てる。
が、何かとネタにできる寿司屋だが、はっきり言って味は大味。
うまくない。日本でだと100%潰れる。間違いなし。などど文句言いつつも焼きそばを完食。
マリオがオーダーしたチキンロールフライ、ミチが食べ残した一番高いにぎり定食もご馳走になった。
そして満腹になってお眠になるなか、プエブラにもどった。
プエブラのウォールマート
プエブラに戻った後は、昨日いったメルカドでまたタラベラ焼きを探したりショッピングモールを歩いた。
それにしても、持つべきものは友達というわけで、マリオにはめっちゃ世話になった。
泊まるところだけでなく、ガイドや市場の値引き交渉など、おかげで初めてのメキシコがめちゃ楽しかった。
自然と、ミチと相談して「ありがとう」の気持ちを日本食として、夕食に振舞うことにした。
その買出しに、近所のウォールマートへ出掛けた。
店内は北米のどこにでもあるウォールマートと同じだが、
野菜売り場にさりげなく売られているサボテンとか、異常に安い米や醤油とか見るだけでもおもしろい。
チョコレートやガムもカナダより明らかに安く、ブラウンの電動歯ブラシ(N$210)を購入。
後日談だが、ブラウンを営業している友達に電圧のことを言われたが、
ブラウン君はカナダでも日本でも正常に動いています。(少なくとも見た目は。)
チャーハン、唐揚、ポテトサラダの材料をそろえウォールマートを出た。
サンキューディナー
マリオ宅に戻り、さっそく調理開始。
ミチがチャーハンとポテトサラダ担当、そちぷが唐揚担当。
マリオが喜んでくれて、一昨日会ったアレックスと職場の同僚エリカも電話で誘った。
ミチが器用に鍋で米を炊き上げつつポテトサラダの用意をしていた傍らで、唐揚の準備をした。
北米では揚げ物をする家はめったにお目にかかったことがない。
冷凍のフレンチフライもオーブンで焼く家が多い。
だからバーベキューコンロに油を入れてベランダで唐揚を揚げたことが一度ある。
そもそも、揚げ物用の鍋自体もっている家がなくマリオ宅も例外ではなかった。
だもんでフライパンを代用したので、一度に揚げれる数が少ない。
ミチもチャーハンでフライパンをつかうなど、そんなに多くない調理器具をやりくりしつつ
結局、多めに買った材料を全て使い切り、1時間以上かけて調理終了。
まるで総菜屋のおばちゃんにでもなった気分だった。
できたのは、超てんこ盛りチャーハン風ごはん、ポテトサラダと唐揚の三品だった。
とっくに全員がそろっており、さっそく食べることに。
マリオの兄も加わり、シャンパンと赤ワインを差し入れてくれた。
率直に言って、ポテトサラダと唐揚は無難な仕上がりだった。
だが、問題児はチャーハンだった。
大のメキシコ人4人用にと多めに作ったのと、大きさの足りないフライパンなど調理器具の都合で、
米がパラパラになるほど炒めることができなかったのが敗因。
それでも、なんとかチャーハン風に仕上げたミチの腕はたいしたもんだ。
全員が「おいしいよ」といいつつもチャーハンの減り具合がいちばん遅かったけど(笑)。
プエブラ最後の夕食は、PM11:00過ぎまでにぎやかに続いた。
日付が変わり、明日早朝のフライトの準備をし眠りについた。
明日は、空路グアダラハラへ出発。
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