トロントの朝
7月のトロントの朝は過ごしやすい。
AM9:00のフライトに間に合うように、AM5:00前に起床した。
それでもトロント郊外にある最寄駅のラニミード駅に到着した時はすでにAM6:00になっていた。
ピアソン国際空港までは、まずメトロBloor-Danforth線の終点キプリン駅まで行かなければならない。
そして、キプリン駅から空港行きの#192バスに乗ることになる。
トロント・キプリン駅
キプリン駅はターミナルとは言え、大きな駅ではない。
地下のプラットフォームから改札をでれば地上階に出て、そこにバス乗り場がある。
#192バス乗り場はちょうど4つある角の1つにあり、案内板にバス#が書かれている。
#192バスはキプリン駅から約30分かけて空港に到着した。
ピアソン国際空港にはターミナルが3つあり、それぞれの間は無料のシャトルバスで移動できる。
各ターミナル間はけっこう離れており、徒歩だと10分以上はかかりそうだ。
もし降り間違ったら大幅に時間を無駄にしてしまう。
ちなみにトロントのタクシーに乗れば、運転手は必ず行き先の国と航空会社を聞いてくれるから、そういう心配はいらない。
国際線フライト(USA以外)のターミナル1で下車。
トロント・ピアソン国際空港
朝のチェックインカウンターは、ちらほら人がいる程度だった。
引越し並の荷物(カート4台にてんこ盛りの荷物)をもちながら手続きを待っている小さな女の子を連れた家族がぽつーんと目立っていた。
海外の空港では、異様な量の荷物や巨大な荷物を持ち込む人がけっこういると思う。
いつも超過料金が掛からないようにパッキングを工夫するので、いったいいくら追加料金を支払うの?とついつい思ってしまう。
その後、チェックインをしてセキュリティチェックをパス。
出発ゲート近くにあったBELLのインターネット端末を見つけ、メールをチェックした。グアダラハラで再会する予定のフェルナンドからメールが届いていた。
フェルナンドにはグアダラハラの宿の手配を頼んでいたのだが、自宅に泊まれるとの事。大学生のフェルナンドは両親と住んでいるので、手ぶらじゃいけず急遽、免税店でカナダ土産の定番スモークサーモンを購入。
先住民文化のデザインがペイントされた木箱のやつ(今まで買ったことのなかった、ちょっと高いの)だ。AM9:00、空路ノンストップでメキシコ・シティへ。
ベニート・ファレス国際空港(メキシコ・シティ)
トロントからメキシコ・シティまでは約5時間フライトだ。
昼過ぎにベニート・ファレス国際空港に到着した飛行機は、滑走路をしばらく走り、停止してからもドアが開かなかった。
飛行機の出口と空港をつなぐ場所に何らかのトラブルがあるらしい機内アナウンスが流れ、機内の中はまるで出発前のように乗客は席に座り、その時間を待っていた。
半時間ほど過ぎてようやく降りることができた。
まず両替をし、入国審査場へ。
メキシコ人用と外国人用の2つに分かれているのだが、外国人用には長蛇の列。
入国審査自体はパスポートと帰りの航空券を見せただけで、無言のパス。
これもジャパンパワーかいな?と思いつつ、一言「グラシアス」と。
この空港は平日でもめちゃ混みだ。
到着ロビーは待ち人を待つ人でいっぱい。
旅行会社の人、家族や子供を出迎える人が目印を持ってずら〜と並んでいる。
まるで有名人が出てくるのか?と思うほどの混雑だった。
雰囲気もトロントとは違い、メキシコっぽい。
到着ロビーの扉を出て壁伝いに左に行くと、すぐにタクシーチケットの売り場がある。
2つ売り場が並んでおり、値段が違う。
SITIO300という黄色の売り場(どちらも黄色だけど)、でソカロまでのチケット(N$118)を購入。続いてテレホンカードを買うことに。
公衆電話
空港内には国際電話のカードを売る店もあり、積極的に売りかけてきた。
結果的に、そういう店はラテンギャルが店員でちょっとうれしいけど、
普通のテレホンカードが欲しいと言っても、国際電話のカードで大丈夫みたいなことをいってくる始末で、じぇんじぇん人の話を聞かない感じ。
売られていた国際電話のカードも、普通のテレホンカードと比べるとメチャ値段が高い。言葉が分からなくても、一発で違いが分かるくらい高い。
結局、テレホンカードは普通の土産物屋で買えた(約N$30-50)。
メキシコ・シティに到着してすぐに電話をしなければいけなかったのだが、
使い方が?カードを差込口にさしても、半分ほど差し込んでそれ以上は中に入らない。
向かい側の電話の前にいた人に故障してるの?と聞いても、そうじゃないらしい。
よ〜く、他の人の使い方を観察すると、日本のようにeat the cardしないことに気づく。
結局、ひとりカルチャーギャップしていた始末で、ダイヤルすると普通に掛かった。
メキシコ到着の旨をビクトリア留学時代の友人、マリオに伝えると、
ソカロ横のホテル(ホリディ・イン)を手配しており、夜にメキシコ・シティに着くとの事。
マリオ
身長190センチ近い一見モデル風。
さりげなく片方のまぶたの上にはサファイアブルーのピアスがあり、それが時々ものめずらしい疣のようにみえるメキシコ人だ。
マリオとはビクトリア留学時代に知り合った。
隣のクラスだったが、帰り道同じバスだったのと、この後グアダラハラで再会するフェルの友人ということで、
自然とパブ友達になり、気づけばone of the best friendsだった。
そちぷがメキシコに行ったときには、ビクトリア留学を早々に切り上げた彼はプエブラでCMデザイナーに復職していた。
ソカロへ
さて、空港にはタクシー会社がいくつか乗り入れている。
到着ゲート横のチケットブースで買ったタクシーチケットを持って、空港の外に出ることに。黄色いタクシーを探して、チケットを見せると車を出してくれた。
空港からソカロへ向かう道路は片側5車線はあっただろうか、広かったが車の量も多い。
グリーンのビートルが特に目立っていた。
空港から30分以上走り、タクシーはメトロポリタン・カテドラルとなりのホリディ・インに到着した。
ホリディ・イン
ホリディ・インの前でタクシーを降りると、すぐベルボーイが近寄ってきた。
荷物は自分で運ぶと伝えフロントでチェックイン。
とりあえずフロントとベルボーイの従業員はほとんど英語が使えるようだった。
カードキーを受け取り、自動ライトのエレベーターホールを過ぎて部屋に荷物を置き、フロントにタクシーを手配してもらった。
まず向かった先は、国立博物館だった。
国立人類博物館
PM4:00前、国立博物館地下のタクシー乗り場に到着(N$120)。
階段を上がり正面玄関へいくと、横長〜い建物がど〜んとあった。
入り口には機関銃?(ピストルではない)をもったセキュリティがおり、博物館には似つかわしくない雰囲気が。
それもありかとワクワクしながら入場券を購入。
入場券を係員に手渡し、だだっ広い中庭にでると、目の前に水の流れる柱があった。
JOJO気味。
結果的に言うと、国立博物館は大満足のボリューム・内容。
館内もほとんど撮影可能のせいで、メモリスティックの容量気にしつつも300枚以上撮影。
博物館といえば室内の展示だけと思っていたけど、室外展示もあり、特にジャングルの中の遺跡は臨場感もありよかった。
最大の目玉の太陽の石は、石と言うより岩と言った感じで巨大。
実際に、隣に立つとその大きさがわかるというもの。
壁に掛けられるように展示されているので、もし落ちれば100%ぺしゃんこで悲惨〜。
かれこれ2時間近く館内を見回り、PM6:00過ぎに最寄の地下鉄駅へむかった。
メキシコ・シティのメトロ
国立人類博物館の前の大通りを右方向(近代美術館と逆)へ約10分歩くとオレンジライン(メトロ7号線)のAUDITORIO駅がある。
駅周辺には出店があり、雑多な感じだがわかりやすいと思う。
階段をおりていくと、改札口の前に窓口があり切符を買う人が並んでいたので、後に続く。
黙って5N$コインを差し出すと自動的に2枚切符をくれた。
1枚だけでよかったのだが、結果的に余った切符は翌日でも使えた。
トロントのメトロより多少古い感じの駅だが、見渡したところアジア人はいない。
緊張しつつ、紫色のライン(2号線)のTACUBAに行ったはずが、反対側のTACUBAYA駅についてしまった。
あらためてTACUBAに向かい、結局1時間程度掛けてZOCALO駅に到着した。
地下鉄の中は、トロントのメトロより狭くバンクーバーのスカイトレインのような広さだったと思う。
夕方のせいかほぼ満員だったがカバンも持ってなかったし、壁に背をつけていたので、危ない目にもあわなかった。
ZOCALO駅出口へ向かう途中においしそうなパンとプリンを買い、ホテルへ戻った。
夜のソカロ
PM8:00、マリオが仕事を終えてプエブラからホテルに到着。
約4ヶ月ぶりの再会だ。
ホテルを出てソカロそばの別のホテルの2Fにあるレストランで夕食にした。
客の入りは少ないがテラス席からはソカロが丸見えで、夜のカテドラルと国立宮殿を眺めながらの食事は美味しかった。
久しぶりに会った以上に、メキシコで会った事がいっそう話しに花を咲かせた夜だった。
たっぷり2時間以上かけた夕食を終え、PM22:30過ぎにレストランを後にした。
メキシコ・シティの治安の悪さはよく取上げられるが、
その通りらしくプエブラに住むマリオは相当神経質になりながら歩いていた。
昼間、観光客や物売りでにぎやかだった中央広場はひっそりとしていた。
貧弱な街灯がソカロを灯していたが、どちらかというと薄暗い印象がした。
明日は、ビクトリアから1日遅れでメキシコ入りする友人をピックアップ。
ビクトリア留学時代の友人たちが集合場所グアダラハラを目指して、
ぞくぞくと集結してくる感じがいっそうメキシコ初日の夜を楽しくさせた。
続きも読む
|