朝のグアナファト
AM7:00過ぎにおき、朝食前にセントロを散歩した。
ファレス劇場の前の道をカテドラルのほうへ歩いた。
レンガを積み上げた大きなオーブンで、すごい数の丸ごとチキンを焼いているところがあった。
写真を撮っていると、ニコっと店員さんが笑顔を見せた。
ところで、グアナファトの街並みの美しさは、まるでケベックのような感じだ。
非日常的といったほうが早い。山肌に立てられた家々の彩りを眺めながら歩くのは気持ちいい。
イダルゴ市場の近所の病院までいったところで、今度は違うルートでホテルまで戻った。
1ペソで買える物
ホテルの前にあるテラスで朝食を食べていると、5歳くらいの女の子が近づいてきた。
テラスの柵の向こうからだ。テーブルの上においていたデジカメが珍しい様子がした。
何やらスペイン語で言ってるがさっぱりわからない。そのうちone pesoと言った。
Sorry, I don't have any change.というと隣の席で食事していた初老の男性のテーブルに入った。
その男性がどうするのだろうと見ていると、テーブルに置かれていたジャムやバターの小さなパックをいくつかあげた。
女の子はうれしそうにもらうと、今度はパンをくれと頼んでいたようだ。
初老の男が首を振ると女の子は、走ってファレス劇場のほうへいった。
グアナファトのバスターミナル
朝食の後、フロントにタクシーを手配してもらいチェックアウト。
地下道を走り抜けたタクシーは、バスターミナルまで10分ほどで到着した(N$30)。
グアナファトのバスターミナルは、セントロから遠い。
山に囲まれた静かだが小さくないターミナルだ。
正面入り口の前にはタクシーが並んでいる。
ここからメキシコ・シティまではバスで約5時間。
ETNのカウンターでチェックインし、ターミナル内の土産物屋で待ち時間をつぶす。
正午前にバスはグアナファトを出発した。
快晴の空の下、バスは田舎景色の中を走った。
途中、牛を連れている人、5人ほど箱乗りしているトラックとかも遭遇。
そういう何気ない景色でも楽しい気分だった。
メキシコ・シティの北バスターミナル
バスがメキシコ・シティに戻った頃はPM5:00を過ぎていた。
めちゃくちゃ広いターミナルだった。
メキシコ第二の都市・グアダラハラのターミナルとも比べ物にならない。
飲食店もきちんとしたレストランがあり、土産物屋もあり、空港みたいなところだ。
バスを降りて、まずはタクシーチケットを買うことにした。
緑色の宝くじ売り場のようなところでソカロまでの分(N$70)を購入。
チケット売り場には背番号のついた茶色の服をきた、おじさんたちが一緒に並んでいる。
客をタクシー乗り場まで連れて行く人たちだ。
大きな荷物を運んでくれ、タクシーまで行くと、すぅ〜と掌をだしてチップを要求。
乗り込んだタクシーが、実は最高に面白かった。が、この時はじぇんじぇん気づかなかった。
タクシー・鶴とリブレ
メキシコ・シティは緑色のフォルクスワーゲン社制ビートルが多い。
丸っこい小さな車を利用した流しのタクシーだ。
とにかく、道路に出れば見ない日はないくらい多い。
それ以外にも多いタクシーがある。日産のTSURUという車だ。
車のバックにTSURUとあるが、見た目はサニーのようだ。
乗り込んだタクシーは、TSURUだったと思う。
この頃になると、簡単なスペイン語が言えるようになっていた。
タクシーの運転手と、1回、2回とキャッチボールができた。
…と、喜んでいると、右上フロントガラスに大きなヒビわれを発見。
気のよさそうなおじさんは、お構いなしに運転していたが。
その運転が最高だった。
一言で言うなら、1992年F1世界チャンピオンのナイジェル・マンセル。通称、荒法師。
5車線くらいある広い道幅一杯に使って、どんどん前の車を抜いてくれた。頼んでもないのに。
それに、信号待ちでの止まり方も最高。ゆ〜っくりとは止まらない。キュッ!といった感じだ。
車線変更でにらんでくる他の運転手には、何やら罵声も浴びせかける。
「お客さん、着きましたよ。」見たいな事をいいながら振り向いた顔は、実家の親父みたいな顔したメキシコのおッちゃんだった。
(むしろ親父がメキシコ系か!)
カテドラル近くにあるユースホステルで、イカシタおっちゃんとのドライブは終了。
ある意味メキシコで一番面白いひと時だった。
サントドミンゴ教会
YHにチェックインし、さっそくメキシコ・シティを散策することに。
まずサントドミンゴ教会めざし、10分ほど歩くと教会前の広場に到着した。
人がちらほらおり出店もあるのだが、広場自体は市民の憩いの場というより、こ汚らしい寂しい感じがするところだった。
あまり長居せずに、アラメダ公園へ移動した。
中央郵便局
アラメダ公園に行く途中、およそ郵便局に似つかわしい雰囲気の中央郵便局に立ち寄った。
元スイス銀行の建物といわれてもおかしくないほどゴージャスな内装だ。
だから、観光客も少しいた。中ではマトリックスばりの黒服をきた美男美女がCM撮影みたいなこともしていた。
ちなみに内部は写真撮影可能。
アラメダ公園
国立宮殿前のソカロより広いメキシコ・シティの公園が、アラメダ公園だ。
ペジャス・アルデス宮殿にも近い。
公園内は緑と出店が多い。
噴水が何箇所かあり、縁に腰掛けているおのぼりさんも多い。
ここは夜も出店があるので、暗くなりきる前に行くのがおもしろいと思う。
夜、ひとりでは歩けそうになかった。
イダルゴ通りから公園を突き抜けて、ベニート・ファレスの記念像まで進み、隣にあるペジャス・アルデス宮殿に行くことにした。
ペジャス・アルデス宮殿
アラメダ公園の隣に、おとぎの国のお城のような宮殿がある。
宮殿の前は地元民か観光客かでけっこう人が多い。
宮殿近くには騎馬警察隊が馬で闊歩していた。
外から、眺めただけで交差点反対側にあるラテンアメリカタワーにいそいだ。
ラテンアメリカタワー
交差点からちょい進んだところの入り口は、ぱっと見ではメキシコ・シティ一高いビルの入り口には見えなった。
ビル入り口そばに入場券売り場があり、エレベーターはその前にある。
このビル、ちなみに学割はなし。
エレベーターで一番上まで上がると、ガラス越しにメキシコ・シティの街が眺めれた。
カメラのレンズをガラスにつけて撮影していると、小学生くらいの女の子がスペイン語で話しかけてきた。
スペイン語で「スペイン語はよく分からない」というと、近くにいた母親が来て、
階段の上を指さして、この上はガラスがないから綺麗に撮れると教えてくれた。
その親子の親切がめちゃうれしかった。外国人が珍しいのか、女の子も一緒に写真を撮ったりした。
夜のメキシコシティを見下ろすと、ソカロの部分が黒い四角形に見える。どこがソカロかめちゃ分かりやすい。
東西南北の主要道路沿いにはオレンジ色の筋が延々と続いており、さすが人口2000万の都市といった感じ。
一言で綺麗な夜景といってもワイルドな感じがした。
ホテルへ向かう夜の道は明るすぎず暗すぎない程度で、なかなかいい雰囲気。
カテドラル裏のYHに到着するまでの約10分、夜のメキシコ・シティを散歩気分。
メキシコ・シティのYH
英語が通じるホテルはメキシコでほとんど見つけれなかった。実際、ほとんどないようだった。
そんなメキシコで、ユースホステルは英語が通じる数少ない宿のひとつだ。
しかもメキシコ・シティの場合、ロケーションがいい。カテドラルの裏で観光にも便利だ。
ひとりだが日本語を話せれるスタッフもいた。
フロント前にはカフェレストランもあり、インターネット端末も10台以上ある(30分で10peso)。
経験上、このYHは北米(カナダ、アメリカ、メキシコ)のなかでもone of the best YHだと思う。
一番のポイントはセキュリティの高さ。
フロントと宿泊棟は一つ屋根の下にあるが、宿泊棟のまえにはカードロック式のドアがある。
チェックイン時にもらうカードキーがなければ入れない。
部屋の前には、もうひとつロックもある。
北米で、2重ロックのYHは珍しくないが、カード式は珍しいと思う。
部屋もわりと綺麗で、ベット・リネン類もきれい。
フロントの上は吹き抜けになっており、その上の部屋の窓からは1階のカフェの様子が見える。
それと、宿泊費には朝食も込みだ。
この日は、明日の帰国のためパッキングを済ませ、メキシコ最後の夜は早々に終了。夜遅くまでオープンしてるカフェからの声が聞こえてきたがよく眠れた。
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