プエブラ国際空港
早朝、プエブラの道路は空いていた。車はほとんど走っていない。
グアダラハラまでの朝早いフライトのため、プエブラ国際空港へ到着したのはAM7:00前だった。
国際空港とはいえ、関空や伊丹よりずっと小さな空港だ。
しかもすぐ隣まで広い駐車場があり、飛行機がなければ市役所みたいなところ。
中には100人ほどがチェックインカウンターの前に2列で並んでいた。
10個ほどあるブースで、2つしか使われていないのでしばらく待つことに。
それが、やたら遅い。列がなかなか前に進まない。
それもそのはず。カウンターでは2人の女性職員が荷物の預け入れ手続き、男性職員1人が名簿と航空券をにらめっこして搭乗確認している様子だからだ。
1時間ほど並びチェックインを済まし、すぐ近くの出発ゲートへ。
そしてマリオと別れ、飛行機はAM8:30プエブラを離陸した。
パラマウントピクチャーズの山?
プエブラからグアダラハラへの空路、めったに見たことのない風景を目にした。
晴天の窓の外を眺めていると、窓の下に広がる雲海から山頂を突き出している山だ。
写真でみる富士山みたいに。むしろ映画館で見るパラマウントピクチャーズ(映画配給会社)のカットだ。
ちなみに、機内右側の座席だった。
グアダラハラ国際空港
プエブラから1時間ほどのフライトで、グアダラハラに到着した。
時間はAM9:30頃になっていた。
グアダラハラ国際空港はプエブラ国際空港より大きなところだ。
もたもたして一番最後に到着ロビーへいくと、フェルとディノーラが2人だけぽツーんと待ってくれていた。
2人とは約5ヶ月ぶりの再会だった。
さっそく車で泊めてくれるフェルの自宅へ向かった。
フェル宅
グアダラハラ国際空港を出発して、フェル宅に到着した一同はまず驚いた。
家ではなく屋敷という日本語がぴったりだった。
a member of richだとは知っていたが、richerかよ!と突っ込みを入れるくらい立派。
大理石の玄関・階段・風呂、リッチなグルメ番組でみるようなダイニングテーブル、1人部屋なのにダブルベッド、アルタビジョンのごとく(言い過ぎかも)テレビとオーディオセット、枚挙に暇がない。
テレビで見る豪邸拝見番組のようだったが、慣れとは恐ろしいものだ。
この後4日泊まらせてもらうと、すっかり当たり前のようになってしまった。
野村幸代ばりに着飾ったフェルの母親が迎えてくれ、ブランチをご馳走になった。
この頃には、プエブラからモニカ、トルーラ出身のエンリケも合流して合計5人になっていた。
そして、母上お手製のブランチがめちゃ旨。
特にサイコロ状のサーロインステーキをレタスとアボガトとふんだんにミックスしたサラダが絶品。
フルーツカクテルも絶品。実家のおかんとは根本的にレパートリーが違った。
その後、一同はグラダラハラのセントロ観光へ。
グアダラハラ・セントロ
昼過ぎ、フェルの運転でセントロに向かった。
グアダラハラの街の中心は、プエブラとは様子がまったく違っていた。
カテドラルやオスピシオ・カバーニャスなど歴史的な建造物もあるが、プエブラより都会的な印象だ。
実際、ショッピングエリアも広くて、さすがメキシコ第二の都市。
観光案内所はカテドラル前の広場にあった。ちょうど公園のなかにあり、待ち合わせ場所にもできるところだ。
そこで観光情報をチェックして、とりあえずセントロを散策することに。
カテドラル
観光案内所のすぐ近く(道路の向こう側)には、グアダラハラのカテドラルがある。
メキシコ・シティ、プエブラですでにいくつもの教会を目にしており多少のことでは驚かなくなってたが、
ここでみた光が差し込むステンドグラスの雰囲気はめちゃきれいだった。
ハリスコ州庁舎
カテドラルの近くにあるハリスコ州庁舎、ここは巨大なイダルゴ神父の壁画で有名なところ。
庁舎にはいり、2階へ続く階段のところにそれはある。
目の前に壁画が見えると、そのまま首を傾けて天井に目を移していくとド迫力のイダルゴ神父が、ゴルゴ13ばりに劇画調で描かれていた。
壁画には独立運動で立ち上がった国民が無数に描かれているが、イダルゴ神父の姿は特別でかい。
文字通り独立運動のものすごいエネルギーがド迫力に再現されていた。
オスピシオ・カバーニャス
カテドラルの前にある広場をまっすぐ進むと、デゴジャード劇場がある。
そこでふと気づくと、フェルがなにやらマイクを持ったりポーター相手にしゃべっていた。
ディノーラ曰く「多分、観光局の街頭インタビューで、外国人と一緒に歩いているから聞かれたんじゃない?」との事。
デゴジャード劇場を過ぎると、こぎれいな噴水が続き、タパティア広場がある。
ショッピングエリアで宝石商の前には銃をひっさげた警備員が並んでいた。
噴水のほとりで、コンビニで買ったジュースを飲みながら次はオスピシオ・カバーニャスに行くことにした。
タパティア広場をそのまま突き当りまで行ったところが、オスピシオ・カバーニャスだ。
入り口手前の近くには、宇宙人のような形した銅像の椅子が並んでいた。
なんともポップなアートの感じがした。
オスピシオ・カバーニャスの内部は光が差し込む明るい造りで、美術品も公開されていた。
ギャラリーを進むと、広い中庭にでた。
背の低い建造物に囲まれているところなので、青い空がよく見えて白い壁とのコントラストがきれい。
それいがいにも、コロニアル調とでもいうような庭があるところだった。
グアダラハラ観光の際にはおすすめしたいところだ。
メルカド
オスピシオ・カバーニャスから徒歩で5〜10分歩くとメルカドに着いた。
市場(メルカド)だが、むしろ純メキシコ風デパートといった感じでおもしろい。
メルカドは4,5階建てになっており、建物の外側にも店が軒を並べている。
中は、まるで秋葉原のような感じだが、電化製品は少なかったと思う。
食料品・衣類・靴やカバン・土産物・CD・携帯電話とにかくまるでアキバ。
通路も大人2,3人が通れるくらいで、左右には商品がずらっと陳列されている。
また、中は吹き抜けになっており、最上階から下が見渡せるようになっている。
ちょうど、トロントの中央図書館のようだ。
おもしろいのは、フードコードだ。タコスから見たことない料理までが売られていた。
保温容器の中には角のある動物の骸骨まで入れられていた。
その後、一通りセントロ観光した後、再びフェル宅へ戻ることにした。
夜のサポパン
夕方、軽い食事をし、PM7:00過ぎからサポパンへ出掛けた。
グアダラハラの北西にあるサポパンまで、60分ほど車で走った。
サポパンに到着した頃には、PM8:00を過ぎており暗くなっていた。
お目当てのサポパン寺院近くで車をおりて、歩いていると美味そうなレストランを発見。
寄り道してタコス休憩することに。
その後、サポパン寺院まで歩いた。だがライトアップされておらず、寺院の前の広場も工事中だった。
とはいえ、巡礼地のおのぼりさん相手の出店がちょっとした路上市場をつくっていたので、それを見物した。
寺院から少し離れて夜のサポパンを散策し、ライトアップされたゲートまで進んでから、車に戻った。
グアダラハラの夜のドライブを終え、フェル宅に戻り結局24:00過ぎ就寝。
明日はメキシコの琵琶湖・チャパラ湖へ。
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