ETNでグアナファトへ
グアナファトへ出発するため、AM8:00過ぎバスターミナルへ到着した。
ETNというバス会社のカウンターでチェックインを手早く済ます。
バスターミナルには、一足先にグアダラハラを発ったモニカとエンリケの姿はなかった。
約5ヶ月ぶりの再会を果たしたフェルナド、ディノーラ、ミチとはここでお別れ。
乗り込んだバスは左側1列で右側2列の座席タイプだった。
バス乗車時、サンドイッチとジュースを手渡され、ひとりメキシコ中央高原のMexican Beautyの街・グアナファトへ出発。
グアダラハラからグアナファトまで片道N$280、約4時間の旅へ。
グアナファト道中
AM9:15、時間通りグアダラハラを出発したバスは、すぐに田舎景色の中を走ることに。
窓の外には、緑豊かなだだっ広い平原が広がり、ところどころに山や家が見える景色。
バスの座席は、3分の1ほどしか埋まってなく乗客も寝たりして静かだ。
途中、レオンのバスターミナルに止まったバスは、そこから1時間ほど掛けてグアナファトに到着した。
グアナファトのバスターミナルに到着する頃、バスは山のなかの道を走っていた。
ホテル・サンタフェ
グアナファトのバスターミナルに到着した後、とりあえず、バスターミナルからタクシーでセントロへ向かうことにした。
小さいが人で賑わうラウニオン公園ちかくに到着した時には、約20分が経っていた。(TAXI、N$30)
タクシーを降りてホテルまで少し歩くことに。
ディノーラに頼んでいたホテル・サンタフェは、グアナファトのセントロのど真ん中にあった。
このホテルの目の前は広場があり、木々がホテルの前の道に日陰を作っており、
ホテル1階のレストランのテラス席に掲げられたパラソルもあり、そのせいで、ホテルの看板が一見して見えなかった。
それに、一見レストランの入り口にしか見えないため、地図で場所はここだと思いつつも、ホテルとは気付かずに、前を行ったり来たりしてしまった。
適当に頼んだ1泊N$990のホテルだったが、中はさすが。
銅像や絵画が展示されるアットホームな美術館のようだ。
天井にぶら下がるシャンデリアも格調高そう。
階段や廊下にはタラベラ焼きの飾りもされている。
部屋の中は広目で天井も高めだ。
トイレとシャワーは別々で、テレビはあるが冷蔵庫はない。
フロントの従業員は流暢でない英語でも親切に対応してくれ、観光ガイドを紹介してくれることに。
グアナファト英語プライベートツアー
ホテルのフロントでガイドを待つこと約10分、黒髪・褐色の肌をした中肉中背のおっさんが登場した。
悪趣味なゴールドの眼鏡と、少し食い込んでるサスペンダーがお洒落チェックポイントのよう。
その英語ガイドは、ガイド料N$700といった。フロントスタッフに聞いていた相場のN$70より相当高い。
本当は、郊外に残るバレンシアーナ寺院だけをガイドしてほしかったのだが、がんとしてYESと言わない。口付けの小道やミイラ博物館などグアナファト丸ごと案内するのだと言張る。
結局、英語で30分以上、交渉すると、おっさん「もし節約したけりゃ、スペイン語ガイドに参加しな。(英語しか分かんないだろ、アンタは。)」と。この時は、スペイン語訛りの英語が、妙ににっくたらしく聞こえた!
結局どうしようもないし、時間も限られていたので、そのおっさんと観光することにした。(思いっきり働かしてやるっ、という決意新たに。)
おっさんは英語を流暢に話した。美術館の説明テープのように長い説明を、観光ポイントごとにした。
それに、結構気が付く人で、写真を撮る間、荷物を持ってくれたりと、予想以上に快適なプライベートツアーだった。
セントロを観光したあと、手配していたワゴン車に乗り込みバレンシアーナ寺院へと峠道を進んだ。
坂道を進んでいくと、写真で見たのと同じようにきれいな教会が、土産物屋がならぶ広場を見下ろすようにたっていた。
車を降りてしばらく教会の中や外を観光することに。おっさんは、中まで一緒に入ってきてガイドしてくれた。
外にでてから少し待たせて、しばらく周囲を歩き写真を撮ってから寺院を後にした。
ところでバレンシアーナ寺院の近くには鉱山が多い。だから寺院の美しさが、まるで荒れ果てた鉱山跡を美化しているようにも思えた。
さて、プライベートツアーの締め括りは、ピピラ記念像だった。
メキシコでもっとも有名なビューポイントのひとつだ。
ここからの眺めは、グアナファトの町全体がカラフルな石を敷き詰めたような感じで、本物は言葉以上きれいだ。
これも何かの縁かと信じ、でっぷりと腹の出たおっさんと記念写真も撮ってみたりした。
そんなこんなで、合計約3時間のプライベートツアーは終了時にN$700を支払い、終了した。
実家の親父にそっくりな運転手とも記念写真を撮ってみたりした。
もう少しここを見たい、あの土産品を値引き交渉してくれ、このカバンを持ってくれと
利用しまくったつもりだが、でも予想通りN$700は破格の金額らしく、さっぱり言えば「ぼったくられた」。
ぐやしい…。(後でメキシコ人友達に言われたことだが、3時間で1か月分のガイド料を払ったのかも。。)
口づけの小道
ここで、プライペートツアーで行った他の場所のことを書き留めておきます、せっかくだから。
まず、メキシコ版ロミオ&ジュリエットの舞台、口づけの小道。
口付けの小道は、坂を上っていったところに普通にあった。(京都の清水寺みたいな感じ。)
民家が立ち並ぶところだが、観光客が多いので、徒歩で行ってもすぐ分かると思います。
そおメキシコで有名なラブストーリーの舞台は、現在、左側の建物が土産物屋になっており2回のベランダまで上っていける。
ベランダの下の狭い路地では、観光客が見守る中、次々とカップルが順番にキスしていた。
そういえば、ディノーラがここに来たいと言ってたのを思い出した。
グアナファト観光の定番だとか。
ミイラ博物館
グアナファトの観光スポットで一番混雑していたのがミイラ博物館。
セントロから少し離れているとはいえ、その人気はすごい。(本当に予想以上に!)
館内は団体客も見物中のため、ぞろぞろと牛歩しているため、なかなか前に進めない。
館内には、ギネス記録の世界最小やら最長のミイラが展示ケースに並べられていた。
そんなミイラを「キャーキャー」と楽しそうにメキシコ人観光客は喜んで写真を撮りまくり。さすがラテンの陽気さ??
人間の死体というイメージは、意識しない限り薄く、"ミイラ"という展示物を楽しんでいる、ように見えた。
はじめ、同じように写真は撮れなかった(生理的に)が、記念にと数枚パチリパチリとっていたのだが、胎児のミイラをみると気分が悪くなってしまった。。
その後は、適当に見終え、博物館の外を観光することに。これまたすごい。
土産物屋のディスプレイに等身大のミイラが飾られている。
しかも館内で見たばかりの物と似ており本物?と思うような出来のよさ。(後で、でもアレ本物だったかもよ、メキシコだから。とフェルナンドに冗談で言ったらウケた。)
ちなみに、この博物館は墓の下に立てられており、お墓参りもできるらしい。
パン屋
ガイドツアーを終えた後、サンフランシスコ教会の方を散策した。
石畳の道が多く残るグアナファト観光は、道を歩くだけでも楽しくなる。
土産物屋を適当にのぞきながら歩いていると、パン屋を見つけた。
缶ジュース2本とパン4つ(N$28)を買い、ホテルで休憩がてらに食べることに。
どれも中はパイのようなパンで、ぼろぼろとこぼれやすかった。
見た目とは違い、味はいまいち。
20:00過ぎから降り出した雨のせいで、その日の観光は終了。
雨の上がるのを待ちつつも、そのまま部屋で寝潰れてしまった。
日付が変わる頃、部屋の電話が鳴った。
受話器をとると、マサトランに戻ったディノーラの声がした。
念のため電話してくれたとの事。
ガイドのおっさんの話をすると、アイ〜と驚いていた。
結局笑い話になり、電話を終えたのは30分以上がたっていた。
明日はバスでメキシコシティへ戻る日だ。
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