メキシコ旅行エピソード − メキシコの治安と小手先護身Tips体験談

はじめに
治安を認識する。自分の身は自分で守る。メキシコを旅行する時に「安全は金で買え」は常識だ。
守るべきことは、例えば「メキシコ・シティのリブレ(流しのタクシー)は避ける」とか「夜行バスの移動は避ける」とか色々ある。地球の歩き方で警告されていることは、99%間違いがない。メキシコ初心者は全部守るべきだと思う。特に、メキシコ・シティは。

メキシコの首都の治安は、ほかのメキシコの都市とくらべても危険レベルは高い。
実際に歩いて見る前に、事件・事故の統計情報をみても一目瞭然。さすが、人口2000万の世界一の過密都市。人や車の数も、犯罪件数も多い。さらに実際の治安に加えて、分からないスペイン語・路上の至る所でみかける穴といった独特な街の雰囲気・事件や事故の噂が、メキシコ初心者の管理人そちぷの警戒心をいっそう高めた。

実際、初めてベニートファレス空港に到着したときは、到着ゲートで待つ人の多さにびっくりした。初めてタクシーに乗る時も相当神経質になっていた。英語も予想以上に通じないし。当たり前だが、カナダとは全然違う雰囲気だった。まさに新世界・異世界への旅行だった。

結果的に、メキシコ滞在中は危ない目にあうこともなく初めてのメキシコを楽しめたが、初めてだけに、自分の目に見えること意外に分からないことも多かったと思う。実は潜んでいた危険とか。だから、安全だと思えたことでも実はラッキーだったのかもしれない。実際、プエブラに住む友達・マリオは、夜以外にも、ソナロッサ・地下鉄などで神経質になっていた。同じメキシコ人で、しかも初めての場所でもないのにと、けっこう意外に感じた。

異国情緒満点のメキシコ旅行、しかも個人旅行だったので、ろくにスペイン語も分からないそちぷは、無事に旅行するために出発前は安全策を考えた。それに纏わるエピソードをまとめてみた。


危機意識 :What does your "Dangerous" mean ?
当初、そちぷは、カリブ海側のカンクンからメキシコ入りして、太平洋側のマサトランまでメキシコ横断しようと計画していた。初めてのメキシコだし、せっかくメキシコまで行くんだからと思い切った計画だった。メキシコ国内の物価の安さが、そういう大移動も可能にさせたし。

が、その話をしたカナダ人全員から、「Dangerous」と言われた。
なぜか?と聞くと「スペイン語が分からない」「初めてメキシコにいくから」としごく当然のことが返ってきた。メキシコの友達全員からも「Dangerous」「Difficult」と言われ、そこで初めてメキシコの治安を本気で考えだした。

さっそくネットでメキシコ・シティの事故や事件の統計情報をしらべた。なんと1日10人以上が死んだり、殺されているらしいとの事。おまけに日本人が巻き込まれた事件も、ちらほら発生していた。楽観的な小心者はびびった。

ようやく、みんなの言う「Dangerous」は「Very Dangerous」だと認識。
よくよく考えると、チャレンジという名の無謀な旅行計画だったと反省。こうしてメキシコ旅行を前に、そちぷの危機意識は大きくなりだした。


サングラス :You look like a Mexican guy.
メキシコでいかに自分の身を守るかということについて、メキシコ旅行の前、知合いのカナダ人女性から思わぬアイデアをもらえた。

もともと髪は束ねるほど長かったので、普段ない無精ひげでも蓄えれば、弱々しい旅行者には見られまいと話したところ、「サングラスすればいいじゃん」みたいな事を言われた。

生まれも育ちもオンタリオ州のカナダ人・サンドラは、メキシコには行ったこともない。しかしトロントにメキシコ人だけでなくラテン系は多い。サンドラもメキシコ人の見分けがつくという。

その彼女曰く、瞳以外は案外メキシコ人みたいだとか。だからサングラスをしろと。実際、そちぷは、「中国人みたい」「韓国人みたい」「えっ日本人?」といわれた事はあったが、今度は「メキシコ人みたい」かい!と感じつつ、お手軽な方法をメキシコでも実践することにした。

実際に、ロンゲ・無精ひげ・サングラスでメキシコに渡ってみた。
さらに、街に出るときは極力手ぶらにした。
デジカメや財布はポケットに入れ、ガイドブックは外で買い物した時にもらったビニル袋に透けないように入れて持ち歩いた。ジーンズ&Tシャツという格好で、実際本人も「ちょっとメキシコ人になったみたい」となりきった。

メキシコ人の友達に「どう?メキシコ人みたい?」と聞いてみた。
Jajajajaと笑われた。どう見ても、メキシコ人じゃないらしい・・・。外国人の雰囲気が全身からしてるらしい。知恵を絞った(アイデアをぱくっただけの)Self-Defensive-Apprearence作戦だったが、単に留学時代と微妙に変わった風貌だとしか思わなかったとの事。本人を知っている人には通じない事が判明した。

だが、サングラス作戦の思わぬ成果が、一人でラテンアメリカタワーに行った時にでた。メキシコ滞在の最後の夜、首都の夜景を見ようと一人行ったラテンアメリカタワーの上で、そちぷは写真を撮っていた。当然、夜なのでサングラスはしておらず、頭の上にのっけていた。すると、小学生くらいの女の子と母親らしきメキシコ人が、なにやらスペイン語で話しかけてきた。

が、さっぱりわからん。何言ってるアルか?状態だ。

「スペイン語はわかりません」とスペイン語で言うと、「えっ?」といった感じで驚かれた。結局、親子はガラス越しに夜景を撮影していたそちぷに、階段の上はガラスがないから写真がとり易いと教えてくれた。親切な親子だった。女の子が一緒に写真を撮りたいと言ってくれ写真を撮ることになったし、別れ際バイバイしてくれた。グアナファトのプライベートツアーでボラれた後だったので、すがすがしい気分になった。
なんて親切な人たちだと感動しつつ、この結果から実はサングラス作戦の存在意義を否定するような結論がでてしまった。

サングラス無しでも黙ってればメキシコ人に見えたらしい、と。

自己防衛=メキシコ人に見える否、といった感じに落ち着いてしまったが、はじめてメキシコ旅行する皆さんが無事に楽しめますようにと陰ながら願ってますので。

Toronto
メキシコ・シティの景色(1)
Toronto
メキシコ・シティの景色(2)
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メキシコ・シティの景色(3)
MexicoCity
メキシコ・シティの景色(4)
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メキシコ・シティの景色(5)
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メキシコ・シティの景色(6)
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メキシコ・シティの景色(7)
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メキシコ・シティの景色(8)
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メキシコ・シティの景色(9)
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